講座の内容・ねらい

近年、セクハラ・パワハラ問題が相次いで大きく報道され、職場のハラスメントが社会問題化しています。2016年に厚生労働省が実施したアンケートでは、セクハラ経験率28.7％という結果が出ており、4人に1人以上の被害者がいることが判明しています。また、民事上の個別労働紛争相談件数は、2012年以降、パワハラがトップを維持しており、労働問題といえば、パワーハラスメントを指す状況になっています。職場の2大ハラスメントであるセクハラ・パワハラは、言葉に注意するレベルでは防ぐことができませんし、行為者を罰するだけでは問題解決できません。ハラスメントの本質と構造を理解し、根本的な問題解決が必要です。
本講座は、産業カウンセラーとして知っておきたいセクハラ・パワハラの基本的な内容を講義とグループ討議を通して理解を深めていただきます。