講座の内容・ねらい

サイコロジカル・ファーストエイド（PFA）研修は、被災者や犯罪の被害にあわれた方などと関わるときに、
支援者が身につけておくべき心構えや対応を学ぶ研修です。
講義だけではなく、シミュレーションやロールプレイなどを通して学びます。
ＰＦＡはトラウマ的出来事によって引き起こされる初期の苦痛を軽減すること、短期・長期的な適応機能と
対処行動を促進することを目的としています。

この研修はWHOが中心となって開発したもので、多くの国際機関が推奨しています。精神保健医療に関する
特別な知識がなくても参加できます。

※ 講座開催にあたり、
「国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター　ストレス・災害時こころの情報支援センター」の
ご協力をいただいています。
修了者には、「ストレス・災害時こころの情報支援センター」から、ＷＨＯ版ＰＦＡの正規研修であることが
記載された修了証が後日発行されます


★★★WHO版PFA（サイコロジカル・ファーストエイド）とは★★★
PFAには被災者が二次被害を受けないようにするための関わり方や、尊厳を守り文化に配慮しながらも支援を
するための枠組みが示されています。
また、責任ある被災者支援を行うために支援者自身のケアも重視されています。
PFAは国連の機関間常設委員会によるIASCをはじめ、さまざまな国際的ガイドライン、組織において推奨され
ています。
なかでも国際的に広く支持を受け、普及もしているWHO（世界保健機関）版は、アフリカや南アジアといった
地域で実際に国際緊急時支援や難民支援にあたってきたNGOなどの実務者の意見が大きく取り入れられており、
精神保健の専門家のみならず幅広い職種の支援者に普及しやすく作られているという特徴があります。