講座の内容・ねらい

心理的存在としての人間をとらえようとするものに〔パーソナリティ理論〕がある。ロジャーズは、「パーソナリティと行動についての一理論」を「自分自身の経験を通して、もっともよく諸事実を包含すると思われる体系を提出できた」として、1951年に公刊されたClient-centered Therapy の1章に入れています。
“自己概念”と“経験の場”の2つの円で自己一致か不一致かを示す図が示そうとしたもの“絶え間なく変化している経験の世界に存在する個人について”とらえようとする第1命題から19の命題まで、日常によくある具体例を通して学ぶのがこの講座です。
この理論を3つに分けると、①総論・基本的なとらえ方（反応の仕方、基本的な傾向と渇望、行動、情動、内部的照合枠）、②発達と経験、③自己構造と経験のメカニズム、不適応と適応、自己一致などです。カウンセリングにも自分にも役立つ理論です。ロジャーズを学ぶ古典でありながら、今も新しい発見につながります。