講座の内容・ねらい

産業分野では、ストレスモデルや適応モデルが今も問題を理解する上での有力な枠組みですが、そうしたモデルだけでは、とらえ切れず、対処もできないというケースが増えています。かつて家庭は安らぎの場として、仕事で疲労し傷ついた人も、そこに癒しを期待することができました。
しかし、今では、家庭こそが足枷や重荷となって、職場での適応に影響していることもしばしばです。そこですれ違いを生む要因として、発達特性という観点が一つ重要ですが、さらに難しいケースに絡んでいるのが愛着の問題です。
今回は、愛着の問題がからむケースの見立て方と対処について考えたいと思います。